■ FairlightとClassic Mediaグループはリック・ウェイクマンのハンプトン・コート宮殿でのライブ演奏をサポート
2009年7月、イギリス/シェップピアトン — ヘンリー8世の戴冠500周年を記念し、リック・ウェイクマンは1973年デビューソロアルバム『ヘンリー八世の六人の妻』のライブ演奏を、ハンプトン・コート宮殿にて行いました。

40人の合唱隊、フルオーケストラとロックバンドに伴われ、ウェイクマンはアルバムを完全再現するために、チューダー朝の最も有名な邸宅をバックに、彼独特のスタイルであるキーボードラックを配置しました。

Classic Mediaグループは、大観衆にウェイクマンのパフォーマンスを届けるために、重要なプロジェクトをイベントの最初に持ってきました。伝統的なShepperton Filmスタジオを拠点に、Classic Mediaグループは後のDVDリリースのためにコンサートを撮影する役割を果たしました。音声はClassicの社内プロダクション施設に新しく導入された、Fairlight Xynergi Media Production Centerを使用しミックスされました。

Classic MediaグループのサウンドエンジニアでダビングミキサーのJohn Buckleyは言います。「ハンプトン・コート宮殿でリックをミキシングすることは、どんなシステムであっても巨大なプロジェクトでしたが、Fairlightはスピードやパフォーマンスで容易く、ロスなく、それに対処しました。ミックスを通して、私達は処理能力を使い果たしたという印象を全く受けませんでした。システムは異なるフォーマットでの最終ミックスの供給と同様に、膨大なトラック数を扱い、ビデオ(オーディオで映像編集できます)を変えることが可能です。システムによって同時に同じミックスを必要なフォーマットに適用できるので、多くの時間を節約しました。これは、別々のミックスを作る必要がないことを意味します。」

1987年に設立され、Classicはテレビとホームビデオのために320以上のドキュメンタリーとライブコメディ番組を制作している、イギリスの大手ビデオ制作会社のうちの一つです。1999年に同社はミュージックDVDとCDマーケットに拡大し、多くの独立系メジャーレーベルのための音楽プログラミングのプロデューサーとして急速に成長しました。

Classicの社内プロダクション施設には、最近までProToolsシステムを装備していたサウンドスタジオもあります。機材更新の時期が来た時、John Buckley氏は様々なオプションを見た上で、Fairlight Xynergiシステムが当然の選択であると感じました。

「これは私達の初めてのFairlightシステムではありません。何年も前に私達はMFX3 Plusを持っていましたが、その当時はトラック数が少なく、16トラックから24トラックへのアップグレードしかできませんでした。それは私達の行っていた仕事のタイプには不十分で、別のシステムに変更せざるを得ませんでした。しかし、新しいXynergiシステムは192トラックもあるので、現在の私達の要求を十分に満たしています。ビデオ機器をコントロールする、あるいはいくつかの物質的なアウトプットを得るために、特別な何かを買う必要がなく、私達に必要なすべてをもたらします。」

FairlightのXynergi Media Production Centreはそのデザインと人間工学で、既に多くの名誉ある賞を受賞しています。システムはFairlightのCC-1デジタルメディアエンジンのプロセッシングパワーを利用し、統合されたPyxisTrackビデオと、エンジニアがFairlight CC-1の全ての特徴と機能にアクセスできるデスクトップユーザーインターフェースを含んでいます。

「Fairlightのソフトウエアはとても包括的です。見落としがちですが役立つ特徴の一つが、オンボードオートコンフォーミングパッケージです。これは非常に使い易いです。」と、Buckley氏は言います。「またサウンドエフェクトやループなどのための、Audiobaseライブラリー機能も好きです。これは検索やローディングにかかる多くの時間をセーブできます。すべてのチャンネル上にEQ、リミッターとコンプレッサーがあり、グループや場所を自分の思い通りにできます。これらは使いたい時に使用するプラグインとは全く別ものですが、しかしあなたが一旦音質を聞き、これらの特徴の多才性を見れば、プラグインは不意に不必要であると感じるでしょう。」

ClassicのFinalCut編集システムとFairlight Xynergiとの互換性もまた、利点です。

Buckley氏は次のように述べます。「この互換性は、サウンドを画像に付けるレイオフがもはや必要ないことを意味します。私はただファイルとプロジェクトを受け取るだけです。エディターが残したものすべてがトランスファーされるので、再生や追加の音付けを行うのに多くの時間を費やす必要はありません。」

主にシステムがとても使い易いので、ProToolsからFairlightへ移行することは非常に直接的でした、とBuckley氏は言います。

「Xynergiの最も良い特徴の一つは、編集コントローラーです。アクセスする必要のあるすべてが、右手前に配列されています。一旦慣れると、それは驚くほど速い方法であり、QWERTYキーボードとマウスでの作業はとても不便で古いと感じます。」

リック・ウェイクマンプロジェクトが完成し(Eagleレーベルから今年末DVDリリースされます)、Buckley氏は現在、Classic Mediaグループのためにいくつかの社内プロジェクトに取り組んでいます。それは高品質アルバム製品、世界的なデジタルオーディオ&ビデオダウンロードリリース、および異彩を放つDVDプログラミングとして評判のClassicスタジオレーベル(例えばディオンヌ・ワーウィック、イエス、エマーソン・レイク・アンド・パーマー、ジョン・アンダーソン、プロコル・ハルム、ビル・ワイマン、グレッグ・レイクなど)のリリースを含みます。



Fairlightについて
オーストラリアのシドニーを拠点とするFairlightは、CC-1 FPGAデジタルプロセッシングエンジンで動くメディアプロダクションシステムを開発、製造しています。Fairlight製品にはConstellation、Xynergi、Pyxis MTなどがあります。そのすべてが世界の主要な放送局、ポストプロダクション、音楽スタジオや映画制作スタジオで大きな位置を占めています。Fairlightは革新と発展の豊かな伝統があり、環境に配慮した『グリーン』なコンピューティングテクノロジーの最前線にあります。